8:30に集合完了し、トロリー(路面電車)のSanta Fe駅に歩いて移動。トロリーに乗って4つ目のOld Town駅で降り、本日の1つ目の研修先であるオールドタウン州立歴史公園に向かう。
オールドタウンは、サンディエゴ発祥の地で、最初にスペイン人が植民地開拓し移住したあとメキシコの支配下になった。その後1848年にアメリカがメキシコに勝ち、アメリカの領土になったという歴史から、3つの国の文化が入り混じった当時の街並みが再現された歴史公園である。ここでスカベンジャーハントを行い、生徒たちは5つの班に分かれてミッションをクリアし、歴史を体感しながら公園内を散策した。
次に、トロリーで最初の駅に戻って、USS ミッドウエイ博物館を見学した。第二次世界大戦末期から数々の歴史的な戦いを経て、47年の任務を終えた空母ミッドウエイの実物が博物館となって一般公開されている。
その後シーポートビレッジで昼食をとった。
午後はダウンタウンに戻り、まず、ゲンスラー社(Gensler)を訪れた。ゲンスラー社は、約50年前に創立された世界最大級の建築・インテリアコンサルティング総合デザイン事務所であり、世界中に支店をもつ。都市計画、商業施設、学校・研究施設、空港など多岐にわたり、環境に配慮した建物をデザインしている。
朝の集合の際、日本の高校生である生徒たちに興味を持って声をかけてくれた方に、偶然にもゲンスラーで再会した。その方は、自身の経歴を話しながら、生徒たちに、夢を持ちチャンスを自分でつかみとることを教えてくださった。
最後に、前衛的でデザイン性と機能を備えた中央図書館を見学した。
生徒たちは、たくさんの距離をほとんど徒歩で移動し、疲れもでてきているようであったが、今日の研修を通して、それぞれの進路に関する様々な刺激を受けたようである。同じような施設は日本にもあるが、その規模やデザイン性、構造物に対するコンセプトなど、アメリカだからこそ感じられるものも多く、生徒たちは良い表情をしていた。